鉄道が日本をつくった

鉄道が日本をつくった5

By TMCシステム, 2017年4月21日

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日本最寒記録を記念した「母子里クリスタルパーク」

雪だるま

和田先生

こんにちは。和田です。
前回のクイズ、

幌加内町の母子里(もしり)には、1978年2月に観測された―41.2 ℃の「日本最寒記録」を記念して作られた公園があります。
その公園の名前は次のうちどれでしょう?

1、スノウパーク
2、クリスタルパーク
3、コールドパーク

の正解はわかりましたか?

ティムシー

正解は、

2、クリスタルパーク

ですね!?

和田先生

正解です!

幌加内町母子里(もしり)では、1978年2月17日、北海道大学付属演習林の気象観測施設で、-41.2 ℃を記録しました。

その「日本最寒記録」を記念して作られた公園が、「クリスタルパーク」です。

ティムシー

公園の「クリスタルピークス」というモニュメントは、「つらら」を表現したものだそうですね。
モニュメントからも、厳しい寒さが伝わってくるようです!

和田先生

毎年2月には、モニュメントのライトアップセレモニーなどのイベントが開催されているそうですよ。

ティムシー

イベントに参加するには、防寒対策が必須ですね!

和田先生

ちなみに、この「日本最寒記録」は、気象庁の測候所の記録ではないため、気象庁観測の最寒記録とは異なります

気象庁の最寒記録は、旭川気象台で、1902年1月25日に観測された-41.0 ℃です。

いずれにしても、関東地方に居住する者にとっては想像しにくい気温ですね。

雪合戦

世界の「寒極」オイミャコンでの暮らし

和田先生

稚内に向かうサロベツ号の車内で、ディーゼル・エンジンの音を聴きながら、寒さと人間の生活について考えました。

この路線には、名寄(なよろ)市があり、この街の周辺が定住地区における日本最寒冷地であることで有名です。

名寄

和田先生

しかし、世界に目を向けてみると、その気温は桁違いの様相をみせます。
地球上で最も低い気温は、人工衛星により、2010年8月10日に南極大陸東部高地で観測された、約-93 ℃だそうです。

ティムシー

-93 ℃…ますます想像できない寒さ!

では、人が住んでいる場所で、一番寒いところはどこですか!?

和田先生

南極地域における領土権主張は凍結されていますので、それ以外の定住地域に限定してみると、最寒記録は東シベリアにあるサハ共和国にあるようです。
冬の平均気温は-50 ℃程となります。

ティムシー

平均で-50 ℃!?

和田先生

首都「ヤクーツク」の北東にあるインディギルカ川の西の「オイミャコン」という村では、1926年1月26日に-71.2 ℃を記録しています。しかし、この記録は未公認です。

公認記録としては、1892年2月5日・7日に、同じサハ共和国の「ベルホヤンスク」で観測された-67.8 ℃とされていました。

しかし、精度が疑問視され、1933年2月6日に「オイミャコン」で観測された-67.7 ℃が公認記録となったようです。

この2つは、世界の「寒極」と呼ばれ、広く知られています。

地図

ティムシー

世界の「寒極」で、村人はどんな暮らしをしているのでしょうか。

和田先生

以前、NHKのBSプレミアムの番組で、この村のことを取り上げていました。

キャッチフレーズは、「氷点下71度 “世界最低気温” の記録をもつシベリアの村。元気に暮らす人々の知恵と工夫を探る。」でした。

ティムシー

氷点下の中でも、元気に暮らしている人たちがいるのですね!

和田先生

番組では、1月にヤクーツク市から自動車で3日かけ、オイミャコン村に入っていました。

ヤクーツク市内で驚いたのは、レナ川が凍っていて、かなり大きな船舶が氷に閉じ込められていることです。
11月から5月までの半年間、この状態のままだそうです。

ティムシー

半年間も船が凍ったまま!?

和田先生

市内では、大気中の水分が凍り、これが霧のようになっています。
気温が-35 ℃を下回ると起きる現象だそうです。

ティムシー

なかなか見ることのできない現象ですね!

和田先生

自動車はチェーンもつけず、かなりの速度で行き交っていました。

-30 ℃を下回ると、氷や雪の路面は自動車のタイヤとの間に水の膜を作らないので、過度に滑りやすくはならないのだそうです。

番組を通して、自然に適応し、経験や知恵で生活していくとはどういうことなのか、その一端がわかったような気がします。

ティムシー

オイミャコンと比べると、日本の冬がずっと暖かく感じられます。

「北の国から」に見る自然との暮らし

家

和田先生

この番組を観ていて思い出したのが、テレビドラマ「北の国から」です。

ティムシー

見たことはないけれど、タイトルは聞いたことがあります!

和田先生

「北の国から」は、フジテレビ系で1981年~2002年に放送された日本のテレビドラマです。
脚本は倉本聰、主演は田中邦衛、主題歌の作曲・スキャットは、さだまさしです。

ティムシー

さだまさしさんの歌も有名ですね。
ところで、「北の国から」は、どんなストーリーなのでしょうか?

和田先生

舞台は、北海道富良野市(主に麓郷地区)。
東京から故郷の北海道に帰郷して、大自然の中で暮らす一家の姿を描いたストーリーです。

思い出したのは、この連続ドラマの中の第10話に出てくるシーンです。

ティムシー

どんなシーンですか?

和田先生

主人公・五郎(田中邦衛)の義理の妹・雪子(竹下景子)と五郎の息子・純(吉岡秀隆)が、自動車で出かけた帰りに、大雪で遭難しかける場面があります。

この2人は東京出身で、北海道の自然をよく知らなかったことが原因と思われます。

この遭難しかけた2人を見つけ出したのは、馬でした。

遭難

ティムシー

馬に命を助けられるなんて!
大自然ならではの展開ですね。

馬

和田先生

ドラマの脚本を担当した倉本聰は、ある番組で「北海道に暮らす人々は、北海道の自然を正しく理解し、紡ぎ出す英知で生活している」というようなことを語っていました。

倉本さんは40歳くらいの頃、東京から富良野に移り住んだのですが、おそらく、この「雪子」や「純」のように、北海道の生活にショックを受けたのではないかと思われます。

ティムシー

実際に住んで感じたことが、ドラマにも反映されているのですね。

和田先生

私は1旅行者でしかありませんが、旅をする中で、このショックのほんの一端が感じられたのではないかと考えています。

北海道で暮らす人々と同様に、オイミャコンの人々も自然に適応して暮らしていることがよくわかりますし、自然に対する正確な知識や紡ぎ出した知恵を持っていることがうかがわれます。

生活するということは、そういうことなのだと考えました。

そんなことをつらつら考えているうちに、稚内に着きました。

稚内駅

ティムシー

列車の長旅、お疲れ様でした!!
そろそろ、稚内名物「タコしゃぶ」の出番でしょうか!?

和田先生

そのとおり。この後、稚内名物のタコしゃぶを食べることになるのですが、少し長くなりましたので、今日はこのへんで。

次回こそ、タコしゃぶのお話から始めることにしましょう。

ティムシー

…わかりました。
次回、よろしくお願いします!!

和田先生

さて、3日目の旅では、ノシャップ岬の最北端にある稚内灯台を目指します。
ここでクイズです。

稚内灯台の南西にある恵山泊漁港公園には「ノシャップ岬の碑」の他、昔話に基づいて、ある動物のモニュメントが設置されています。
その動物とは、次のうちどれでしょう?

1、イルカ
2、クジラ
3、マンボウ

正解は、次回お話します。

ティムシー

はい、よろしくお願いします!

 

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和田先生のプロフィール

和田さん(顔のみ・スマイル2)
TMCシステムの研究責任者。電子情報通信学会の会員。
電気接点の劣化現象などに関する論文を多数執筆。
プライベートでは、ギター演奏、料理、読書と幅広い趣味を持つ。

 

ティムシーくんのプロフィール

ティムシー・スマイル
TMCシステムのPRキャラクター。好奇心旺盛な男の子。
チャームポイントは下がったまゆげ。好きなものはおやつとお散歩。
幼なじみのティムミンちゃんとは大のなかよし。

 

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