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研究・開発

ハンマリング微加振装置

コネクタへの加振に加え、電気抵抗計測機能も搭載!
電気接点の信頼性試験に!

「ハンマリング微加振装置」は、コネクタをはじめとした各種電気接点に特化した振動試験機です。
ハンマーによる加振機能に加えて、コネクタなど電気接点の電気抵抗計測や瞬断計測機能を搭載。
計測器を用意することなく、加振回数ごとの電気抵抗の変化を確認できます。
機器や装置の不具合原因につながる可能性のある「フレッティング・コロージョン」の試験などにご活用いただけます。

※専用アプリケーション用のパソコンはお客様にてご用意いただく必要があります。

「フレッティング・コロージョン」とは

「フレッティング・コロージョン」とは

振動などに起因する金属同士の擦れ合いにより、電気接点が劣化する現象

機械振動や熱膨張などが原因となり、コネクタの金属表面が、数μm程度の擦れ合い(微摺動)を起こします。それにより酸化被膜などが発生・堆積し、電気接点の劣化を引き起こす現象です。

フレッティング・コロージョンの発生が原因となり、機器や装置の動作に不具合が発生する可能性があるといわれており、現在も学会などでの研究がすすめられています。

精密微摺動試験機

ご利用シーン

コネクタなど電気接点の信頼性試験、電気接点の素材選定・形状設計の検討材料として利用。

コネクタなど電気接点の信頼性試験、電気接点の素材選定・形状設計の検討材料として利用。

電子部品、医療機器、車載機器、モバイル機器などの信頼性試験に利用。

電子部品、医療機器、車載機器、モバイル機器などの信頼性試験に利用。

機器のネジやボルトなどの緩み試験や強度試験に利用。

機器のネジやボルトなどの緩み試験や強度試験に利用。

特長

落下による振動などを想定した、400G以上の加速度での試験が可能!

落下による振動などを想定した、400G以上の加速度での試験が可能!

コネクタなど試験材料の取り付け方や取り付け位置次第では、400Gを越える高い振動域での試験が可能!もちろん、数Gの低い振動域にも対応しています。そのため、実際の幅広い利用シーンでコネクタにかかる加速度を想定した試験を行うことが可能!

小型・軽量で、専用のスペースを用意することなく手軽に導入!

小型・軽量で、専用のスペースを用意することなく手軽に導入!

ハンマリング微加振装置は、通常の振動試験機に比べて小型軽量。また制御ボックスは、ラックマウントも可能となっています。そのため、専用の部屋で、専用のスペースを用意する必要がなく、ランニング費用を抑えた形での導入が可能です。

リアルな振動で、機器使用中に発生するトラブルを発見できる!

リアルな振動で、機器使用中に発生するトラブルを発見できる!

ハンマーで基板などをたたくことで、電気接点に伝わる振動は、実際にモバイル機器などが受ける振動に近い減衰正弦波。
そのため、正弦波やランダム波など通常の振動試験機では見つけることのできない、実際の機器使用中に発生しうるトラブル発見につながる可能性があります。

2度たたきの防止により、設定通りの正確な加振を最大100万回繰り返すことが可能!

2度たたきの防止により、設定通りの正確な加振を最大100万回繰り返すことが可能!

ハンマリング微加振装置は、「二度叩き防止機能」(特許取得済み)を搭載しています。
通常のハンマーなどによる加振方式では、初打撃後、打撃力を減衰させながらバウンスするため、設定した加速度以外の加振も行われていますが、ハンマリング微加振装置では、最初に設定した加速度でのみ加振。そのため、精度の高い試験が可能となります。

装置の動きを動画で確認

仕様

基本仕様

項目 仕様 備考
電源 100V 50/60Hz  
消費電力 最大180W  
設置 制御BOXはラックへ搭載可能  
外形寸法 加振機 160×300×300mm W×D×H、突起部含まず
制御BOX 430×450×180mm
質量 加振機 8kg  
制御BOX 9kg
PC環境条件 OS Windows 7、Windows 10  
メモリ 512MB以上(1GB以上推奨)
HDD容量 50MB以上(200MB以上推奨)

加振機能の仕様

項目 仕様 備考
加振方法 ウエイトの打撃による バウンス防止機能あり
衝撃加速度範囲 約50~400G(参考値) 当社条件による基板加振時の一例
加速度調整方法 ウエイト振り上げ角度の調整及び、ウエイト(アタッチメント)の交換による 角度設定範囲:10°~30°
アタッチメントは金属とウレタンを付属
加速度測定 機能なし 別途加速度計による
加振周期 0.5/1.0/1.5/2.0s  
加振回数 1試験につき最大100万回まで設定可  
試料サイズ 最大150×140×17mm  
試料取付 試料取付台にM3タップ有り 20mmピッチ、6×6個
制御方法 PC及び制御BOXによる  

抵抗計測機能の仕様

項目 仕様 備考
抵抗計測 設定電流 設定範囲 1/2/5/10/20/50mA  
測定レンジ 最小0.06、最大3000Ω 設定電流による
サンプリング周波数 設定範囲 1/2/5/10Hz、又は加振に同期 全チャンネル共通
確度 ±(設定値の0.5%)  
接続方式 4端子接続 設定電流による
チャンネル数 4 加振機一台につき
詳細計測 一定加振毎に最大20kHzでサンプリング可能 加振機一台につき1チャンネルのみ、1回につき2000点を最大2048回計測可能
瞬断計測 計測内容 閾値時間、閾値電圧を越えた回数を1加振毎にカウント  
閾値時間 1~6000µs 設定電流による
閾値抵抗 最小2, 最大4900Ω 設定電流による
負荷静電容量 250pF以下 1チャンネルにつき
チャンネル数 4 加振機一台につき
計測値の記録・閲覧 保存場所 制御BOX内蔵メモリ PCへダウンロード可能
グラフ表示 PC上で表示可能 専用ビューワによる
外部出力 CSV変換、印刷機能 専用ビューワによる

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