キーエンス「IV4」のマニュアル・取扱説明書のダウンロード方法と種類をわかりやすく解説

キーエンスの画像判別センサ「IV4シリーズ」は、手軽な設定と高機能で多くの現場に導入されています。しかし、いざ設定変更やトラブルシューティングを行おうとした際、「どのマニュアルを見ればいいのか分からない」「必要な情報がどこにあるか探せない」といった経験はありませんか?
IV4シリーズには、用途に合わせて複数のマニュアルが用意されており、それぞれ記載されている情報が異なります。効率よく作業を進めるためには、目的に合った正しい資料を選ぶことが重要です。本記事では、IV4シリーズの各種マニュアルの違いや、公式サイトからのダウンロード方法を徹底解説します。
目次
IV4シリーズのマニュアルの種類

キーエンスIV4シリーズには、用途や目的に応じた複数のマニュアルが用意されています。初めて導入する方から、システム拡張を検討する方まで、それぞれのニーズに対応した資料が揃っています。ここでは、公式サポートページで提供されている4つのマニュアルについて解説します。
4つのマニュアル
1. ユーザーズマニュアル
2. 取扱説明書(本体)
3. 取扱説明書(本体以外)
4. ネットワーク設定マニュアル
| マニュアル名称 | 主な掲載内容 | 活用シーン |
|---|---|---|
| ユーザーズマニュアル | 詳細な操作手順、機能解説、検査項目の設定方法など | システム構築、詳細設定、機能の全容把握 |
| 取扱説明書(本体) | 設置・配線・基本操作、安全上の注意、定格仕様 | 導入時の設置、配線作業、ハードウェアの交換時 |
| 取扱説明書(本体以外) | 照明、レンズ、通信ユニットなど周辺機器の仕様と接続 | オプション機器の選定・追加、周辺機器の取り付け |
| ネットワーク設定マニュアル | PLCやPCとの通信接続手順、各プロトコルの設定方法 | 上位システムとの連携、通信トラブルの確認 |
各マニュアルの内容や役割について、順番に見ていきましょう。
ユーザーズマニュアル
ユーザーズマニュアルは、IV4シリーズを設定する際の詳細な操作手順と機能解説が記載された、最も重要な資料です。
本マニュアルでは、画像処理システムの構築に必要な設定手順、検査項目の登録方法、判定条件の設定方法などが詳しく解説されています。特に、初めてIV4を使用する方にとっては、システムの全体像を理解するために必読の資料です。
公式サポートページでは「設定方法やその他詳細はユーザーズマニュアルをご覧ください」と案内されており、IV4の機能を最大限に活用するための中心的なドキュメントとして位置づけられています。
取扱説明書(本体)
取扱説明書(本体)は、IV4コントローラ本体の設置・配線・基本操作に特化したマニュアルです。
ハードウェアの接続方法や電源投入時の注意事項、安全に関する情報が中心となっており、システムの立ち上げ時に参照します。特に、初期セットアップや機器の入れ替え時には必ず確認すべき資料です。
ユーザーズマニュアルよりも簡潔にまとめられており、ハードウェア設置時のクイックリファレンスとして活用できます。
取扱説明書(本体以外)
取扱説明書(本体以外)は、IV4システムと組み合わせて使用する照明、レンズアタッチメント、通信ユニットなどの接続機器に関するマニュアルです。
公式サポートページでは「取扱説明書(本体以外)」というカテゴリで分類されており、本体以外のハードウェアコンポーネントに関する情報が提供されています。
IV4シリーズは多様なカメラヘッドや照明コントローラに対応しており、それぞれの周辺機器ごとに専用の取扱説明書が用意されています。。例えば、超小型モデル用のセパレートアンプ、ドーム型アタッチメント、各種カメラヘッドなど、追加した機器の型番に対応した資料が公開されています。
それぞれのファイルは10MB以下の容量です。軽量なファイルですので、短時間でダウンロードして閲覧することができます。
ネットワーク設定マニュアル
ネットワーク設定マニュアルは、IV4をPLCや上位システムと通信接続する際に必要な設定手順を解説した資料です。
公式サポートページでは独立したカテゴリとして「ネットワーク設定マニュアル」が提供されており、EtherNet/IP、PROFINET、Modbusなど、各種通信プロトコルの設定方法が詳しく説明されています。
IV4マニュアルのダウンロード方法

IV4シリーズのマニュアルは、キーエンス公式サポートページから無料でダウンロードできます。ここでは、公式サポートページへのアクセス方法から、必要なマニュアルのダウンロード方法、言語の選び方までの手順を解説します。
ステップ1.公式サポートページへのアクセス
IV4シリーズのマニュアルをダウンロードするには、まずIV4シリーズのキーエンス公式サポートページにアクセスします。
以下のリンクからアクセスが可能です。また、ブラウザのアドレスバーに以下のURLを入力してもアクセスできます。
いずれの方法でも、IV4シリーズのマニュアル一覧ページに到達できます。ページにアクセスすると、「ユーザーズマニュアル」「ネットワーク設定マニュアル」「取扱説明書(本体)」「取扱説明書(本体以外)」の4つのカテゴリに分類されたマニュアルリストが表示されます。
ステップ2. 必要なマニュアルの選択とダウンロード
マニュアル一覧ページでは、各マニュアルの名称と簡単な説明が表示されています。目的に応じて必要なマニュアルを選択し、ダウンロードします。
マニュアル名の下に表示されている「ダウンロード」ボタンを押下すれば、ダウンロード可能です。ダウンロードされたマニュアルはPDFファイル形式で保存されます。
マニュアルはPDF形式で提供されているため、Adobe Acrobat ReaderなどのPDFビューワーで閲覧しましょう。ファイルサイズは数MBから数十MBとなるため、安定したインターネット接続環境でのダウンロードを推奨します。
IV4シリーズの便利なマニュアルの紹介

IV4シリーズのマニュアルは、従来のマニュアルだけでなく、多言語対応したマニュアルや動画を活用したマニュアルも用意されています。とくに外国語に対応したマニュアルは、外国籍の従業員が製品を理解する上で、ぜひ活用したい資料です。ここでは、それぞれの特徴を簡単に解説します。
多言語に対応したマニュアル
IV4シリーズのマニュアルは、日本語版のほか、複数の言語版が提供されています。
マニュアル一覧ページでは、各マニュアルの下に「言語」という項目があり、ダウンロード可能な言語が表示されています。日本国内向けのサポートページでは「日本語」が標準言語として表示されますが、英語版などの他言語マニュアルも選択できます。
海外拠点との情報共有や、外国籍スタッフへの教育資料として使用する場合は、英語版などの多言語マニュアルを活用できます。
また、キーエンスの海外拠点向けサイト(例: KEYENCE America、KEYENCE Europe)でも、各地域の言語に対応したマニュアルが提供されています。必要に応じて、該当地域のサポートページからダウンロードすることも可能です。
動画で学べる動画マニュアル
IV4シリーズには、文書マニュアルに加えて、IV4シリーズには動画マニュアルも用意されています。設定方法や安定稼働のコツを分かりやすく解説した動画が公開されており、視覚的に理解したい場合に有効です。
取り付けから設定方法までの課題解決を動画でサポートしているため、初めてIV4を使用する方は、PDFマニュアルとあわせて動画マニュアルも参照することをおすすめします。
IV4シリーズ 動画マニュアルはこちら
https://www.keyence.co.jp/support/user/vision/iv4/video/
各マニュアルの使い分け

ここまでマニュアルと動画資料について解説しましたが、実際の現場では「今、どのマニュアルを見ればいいのか?」と迷う場面もあるかと思います。 以下の業務のフェーズごとに参照すべき資料を整理しましたので、目的に合わせて活用してください。
- 1. 導入前・設置・配線時
- 2. 初期設定・検査ツールの作成時
- 3. PLCやパソコンとの通信設定時
- 4. エラー発生時・トラブルシューティング
それぞれのフェーズで参照すべきマニュアルについて、順番に見ていきましょう。
1. 導入前・設置・配線時
開封から取り付け、電源を入れるまでの段階では、「取扱説明書(本体)」と「取扱説明書(本体以外)」が必須です。 カメラの取り付け距離や照明の角度、I/Oケーブルの配線図など、物理的なセットアップに関する情報はこれらの資料に集約されています。まずはこれらを見て、ハードウェアの準備を完了させましょう。
2. 初期設定・検査ツールの作成時
配線が終わり、実際に画像判別の設定を行う段階では、「ユーザーズマニュアル」がメインになります。 「オートフォーカスの合わせ方」や「マスター画像の登録」、「判別ツールのしきい値設定」など、IV4のコアとなる機能の設定手順はすべてここに記載されています。詳細なパラメータの意味を知りたい場合も、このマニュアルの検索機能を使うのが近道です。
3. PLCやパソコンとの通信設定時
検査結果をPLCに送信したり、上位PCから制御したりする場合は、「ネットワーク設定マニュアル」が必要です。 使用する通信プロトコル(EtherNet/IP、PROFINET、TCP/IPなど)に合わせて、アドレスの設定やデータアサインの方法を確認してください。通信トラブルが起きた際も、まずはこのマニュアルの設定例と現在の設定を見比べることが解決の第一歩です。
4. エラー発生時・トラブルシューティング
運用中にエラーが出た場合は、まず「ユーザーズマニュアル」の「トラブルシューティング」や「エラーコード一覧」の章を確認します。 もしハードウェア的な故障(電源が入らない、通信ランプが点灯しないなど)が疑われる場合は、「取扱説明書(本体)」の仕様ページで定格やLEDの点灯パターンを確認してください。
マニュアルが見つからない場合の対処法

公式サポートページを探しても、目的の「キーエンス IV4 マニュアル」が見つからない、あるいはダウンロードできない場合には、以下のポイントを確認してみてください。
対処法1. 正確な型番で検索する
IVシリーズには、IV、IV2、IV3、IV4など複数の世代や派生モデルが存在します。見た目は似ていても、機能や設定ソフトが異なるため、マニュアルも別々です。 コントローラやカメラヘッドの側面に記載されている型番(例:IV4-500CAなど)を正確に確認し、検索ボックスに入力して検索し直してみましょう。
対処法2. キーエンスの会員登録・ログイン状態を確認する
キーエンスの公式サイトからPDFマニュアルやCADデータをダウンロードするには、基本的に「キーエンス公式サイトへの会員登録(無料)」と「ログイン」が必要です。 ダウンロードボタンを押しても反応がない、またはログイン画面に遷移してしまう場合は、アカウントに正しくログインできているかを確認してください。まだ登録していない場合は、登録手続き(数分で完了します)を行うことで、すべての技術資料にアクセスできるようになります。
対処法3. サポートデスクへ問い合わせる
どうしても必要な情報が見当たらない、あるいはマニュアルの記載内容では解決できない特殊な設定については、キーエンスのサポートデスクに直接問い合わせるのが確実です。 IV4シリーズはサポート体制も充実しており、電話やメールでの技術相談が可能です。その際、手元にマニュアルを用意して「マニュアルの〇ページのこの設定について聞きたい」と伝えると、スムーズに回答が得られます。
まとめ|キーエンスIV4シリーズのマニュアルを参照して、正しく現場で活用しよう!

本記事では、キーエンスの画像判別センサ「IV4」のマニュアルの種類とダウンロード方法、そして状況に応じた使い分けについて解説しました。
IV4シリーズは「誰でも簡単に設定できる」ことが大きな魅力の製品ですが、その機能を100%引き出し、安定した検査ラインを構築するためには、適切なマニュアルの参照が欠かせません。 設置時は「取扱説明書」、設定時は「ユーザーズマニュアル」、通信構築時は「ネットワーク設定マニュアル」と、用途に合わせて正しい資料を使い分けることが、立ち上げ時間の短縮とトラブル防止につながります。
まずは公式サポートページにアクセスし、必要なマニュアル(PDF)をPCやタブレットにダウンロードして、いつでも閲覧できる環境を整えておくことをおすすめします。
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